尾道は古い建物や空き家・空き店舗が沢山あります。
長年使われなくなった建物はそのまま放置されるか
取り壊されることが多いのも現実です。
しかし中にはその古さがいい!
ここの地域の歴史を引き継ぎたい!
と目を輝かせるかたも少なくありません。
もちろん古民家ですから解体してみないと
分からない部分も多々あります。
調査をしていても把握できないところも多いです。
その都度お施主様や職人さん・現場担当の方と相談・調整をしながら
補正や変更して進めていきます。
ここで一番頼りになるのは職人の方々です。
設計者は手も足もでません。
邪魔だと言われますが現場で職人さんに色々聞くのも勉強になることが多々あります。
めんどくさいことばかり設計者はお願いばかりするので
毎回かなり嫌われてはいると思いますが・・・
それでも感謝ばかりなのです。
現場の様子を少し載せておきます。
・既存の天井をぶち抜いたときの空からのひかりは幻想的
・解体途中の内部の様子
この場所でお施主様・施工者・設計者でなんども打合せをしました。
すべてを壊してやり直すよりも既存のものを残しながら
もう一つのフレームで支えるというアイデアも打合せから生まれました。
しかし現場で手刻みで加工していくので技術が必要です。
↓そしてここは隠れてしまう下地部分です。
大工さん曰く 隠れてしまう部分も丁寧にするのが腕の見せ所。
私は 下地の状態が好きなので このままでもOKなのでは?と思うくらいの
綺麗な仕事です。
大工さんの仕事が綺麗だと
設備屋さん、電気屋さん、左官屋さん等の仕事の気合が違うようです。
まだまだお伝えしたいことは沢山ありますが、
いつでもお聞きください。
新築と古民家再生はかなり違う部分も多いですが
熱い想いは共通です。
工事に携わってくださった方々本当に有難うございました。
これからも
商品ではない、こころのこもった建築をつくっていきたいですね。